今注目される3つ目の寿命とは

こんにちは。ファイナンシャル・プランナー(FP)の伊達です。

近年、日本では高齢化が進んでいます。寿命と聞きますと「何歳まで生きるか」といった平均寿命や平均余命といったものをイメージされる方が多いかと思います。しかし、寿命といってもいろいろな種類があり、人生の生き方を考える上の3つの寿命について紹介します。

1つ目は生命寿命です。
生命寿命はひとが生まれてから亡くなるまでの期間です。寿命といいますと生命寿命のことを示す場合が多いと考えられます。
厚生労働省の平成29年簡易生命表によりますと、男性の平均寿命は81.09年、女性の平均寿命は87.26年となり、前年と比較して男性は0.11年、女性は0.13年上回りました。
また、65歳男性の平均余命は19.55年、65歳女性の平均余命は24.38年であり、これは現在65歳の男性の半分は75歳より長く生きる可能性があり、65歳の女性の半分は89歳より長く生きる可能性があることを示しています。

2つ目は健康寿命です。
健康寿命は、人の寿命において「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
厚生労働科学研究によりますと、2016年の全国の推定値では、健康寿命は男性で72.14年、女性で74.79年と推定されました。逆に「日常生活に制限のある期間の平均」は男性で8.84年、女性で12.34年となり、調査毎に少しずつ短くなっています。平均寿命の増加を健康寿命の増加が上回る状況となっています。

3つ目は資産寿命です。
生命寿命が伸び、健康寿命が伸びると、日常生活をする期間も長くなります。人が生活するためにはお金が必要です。一方で、歳を取ると退職という形で仕事をやめ、老後は年金をもらって生活をするケースが多いでしょう。年金だけでは生活を十分まかなうことは難しく、多くの方は貯蓄を取り崩している状況です。
そこで問題となるのが、生命寿命や健康寿命の伸びに対応する資産があるかどうかです。資産の寿命をどのようにして伸ばしていくかが今注目されています。

これからは老後生活が長くなり、貯蓄を取り崩す期間が長くなるでしょう。それはすなわち、相続財産の現預金が少なくなる可能性が大きいということです。相続財産は自宅不動産とわずかな預金だけ、といったケースが今後は増えてくるかもしれません。

出典:厚生労働省 平成29年簡易生命表
   厚生労働科学研究 健康寿命及び地域格差の要因分析と健康増進対策の効果検証に関する研究(平成28~30年度)

ファイナンシャル・プランナー、CFP(R) 伊達寿和

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