「相続争いなんてテレビの中の事だと思ってた~その3~」都築

奥様も、「別にお金がほしくて、義理のお母様の面倒を見てきたわけではありませんし、遺言書がない以上私が相続人ではない為何も貰えないということはわかりました。

しかし父親母親の面倒も一切見ておらず、たまに帰ってきては父や母と喧嘩ばかりしていた弟と、父親母親を最後まで面倒を見て私の夫(兄)が、同じということも納得ができません。」

 

「奥様のおっしゃることは心情的にはよくわかります。民法でも、「寄与分」という形で

お父様やお母様の財産形成に貢献してきた人間に対して相続分以上の財産を取得させようという制度があります。

 

しかし、寄与分はあくまでも財産形成に貢献した人間に対して与えられるものであり、たとえば、長男としてほとんど無給で父の事業を手伝ってきたという場合は、寄与分が認められる可能性があると思いますが、今回のケース、長男はサラリーマンとして仕事をして、出来る範囲でお母様の面倒を見ていましたので、お父様お母様の財産形成に直接貢献したとはいえないかもしれません。

お父様とお母様の面倒をみるのは子供として当たり前という考えが前提にあります

最終的にはあくまでも裁判において決定されますが上記のような傾向にあります。」

 

「え・・そんな・・・何でですか?」

 

「それは・・・」

 

次月へ続く・・

この記事を書いた専門家について

都築 恒久
都築 恒久不動産
1975年 東京都大田区生まれ。成城大学経済学部卒業。賃貸管理・賃貸・空室対策、相続、売買仲介、底地・借地・土地の有効活用、アパート管理・賃借を得意としている。

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