「節税よりも大事なこと」野上

相続に関わる仕事をしていると、残念なことに、相続をきっかけに親族間で揉めてしまい、完全に縁が切れてしまうというケースも目にします。
平成27年から相続税の増税が行われることから、相続対策というと節税の対策に目が向けられがちです。しかし、本当に大切なことは税金を節税することではなく、このような争いが起こらないようにすることではないでしょうか?

相続対策、というお話をすると、「うちはお金がないから関係ない」「相続争いなんて一部のお金持ちの人の話でしょ」という反応が返ってくることがしばしばあります。
しかし、家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割争いの案件は、全体の30%以上が遺産が1、000万円以下の方です。1、000万円超5、000万円以下の方も含めると、実に全体の75%以上がこの範囲に収まり、財産の多寡に関係なく、揉め事が起こっているということがわかります。

相続対策を行う上では、「分割」(遺産をどう分けるのか)「納税」(相続税をどうやって払うのか)「節税」(いかに払う税金を少なくするか)の3つのポイントをバランスよくカバーすることが重要です。

分割の対策としては、まずは遺言書を作成することが挙げられます。
お亡くなりになる方の最後の意思が「遺言書」という形で残るため、多くの場合、残された方々はその意思に従い、揉めずに遺産分割を行うことができます。
「生前贈与」により、自分が元気なうちに自分があげたい人にあげたい財産を渡しておくことも分割対策の一つの方法です。

まずは、残されたご家族が揉めないようにするための方法を考えてみてはいかがでしょうか。

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