「相続を争族にしない」
こんにちは。行政書士の時田美奈です。
「相続を争族にしないために」様々な相続対策が提唱されて久しいですね。
マスメディアによる発信や当協会のような啓蒙活動をする団体も増え、すっかり一般的な意識になったようです。
争族と聞くと、遺産をより多くもらうために親族間でしのぎを削ることを指すことを思い浮かべますが、その逆もまた実は多いのです。
売れる見込みのない土地などもらいたくない、などがその代表ですが、「どう扱ってよいかわからないもの」も含まれます。
私事ですが、父が30年前に亡くなった際、遺品の一つに「日本刀」がありました。
残された母と当時中学生だった私は、それをどう扱って良いかがわからず、
専門家や葬儀社の方に相談しようとしましたが、刀というモノを所持しているということで「銃刀法違反の罪に問われるのでは」と思い、相談することができませんでした。
当然ですが、その刀は生前の父が専ら装飾品とする目的で正当なルートで購入し、届出して登録証が貼付されたものでした。
けれど、そんな知識に乏しかった母娘は結局然るべき処分をすることなく実家の押入れに眠らせ続け、その後は嫁いだ私の新居の押入れにひっそりと引き継がれました。それがある間、存在を思い出すだけで気が重くなったものです。
こんな余計な気苦労を遺族にかけないためにも、特別な扱いが必要と思われるものを所有している方は、元気なうちにご自分できちんと処分なさるか、エンディングノートに処分方法の指南をされておくことをお勧めします。
この記事を書いた専門家について
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