長生きリスクに備える

こんにちは。ファイナンシャル・プランナー(FP)の伊達です。

厚生労働省発表の平成29年簡易生命表によりますと、男性の平均寿命は81.09年、女性の平均寿命は87.26年となり、前年と比較して男性は0.11年、女性は0.13年延びました。平均寿命は今年生まれる人(年齢が0歳)の人が今後何年生きるかの平均を表した数字です。今の年齢により、平均余命も異なってきます。

60歳の平均余命は、男性が23.72年、女性が28.97年です。現在60歳の方の半分は、男性は83.72歳、女性は28.97歳より長く生きることになると考えられます。また、75歳の平均余命は、男性が12.18年、女性が15.79年です。現在75歳の方の半分は、男性は87.18歳、女性は90.79歳より長く生きることになると考えられます。平均寿命より長生きすると考えられるわけです。

最近は人生100年時代といわれるようになっています。今は100歳まで生きることを想定する時代になっているのです。この点に関係して注意しておきたいことが「長生きリスク」です。長く生きるということは、当然日々の生活に必要なお金がそれだけ多く必要になります。年金や不動産賃貸収入などで日々の生活費が十分まかなえている場合は大きな問題とはなりません。しかし、現在貯蓄を少しずつ取り崩しながら生活している場合は、長生きすると貯蓄を使い果たしてしまう可能性も出てきます。

相続対策で子や孫に資産を贈与する場合も出てくると思います。生活に費用な資産は主に現預金です。相続対策は元気なうちに行う必要がありますが、自分の生活のために手元に残すお金のことも考えてください。あとになってお金が足りない事態にならないように、「自分が100歳まで生きるとしたらいくら預金を残しておくか」「病気や介護になったときのためにどれぐらい多めに預金をとっておくか」を考えてみてはいかがでしょうか。

ファイナンシャル・プランナー 伊達寿和

この記事を書いた専門家について

伊達寿和
伊達寿和FP・相続アドバイザー
兵庫県西宮市出身。2017年に事務所を開業し、お客様の家計の安心と充実した暮らしをサポートすべく活躍中。相続に限らず、マネープラン、住宅ローンなどお金に関するさまざまな相談に対応している。
CFP(日本FP協会認定)、2017年日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」相談員。

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